ヒグラシ
セミ科 学名:Tanna japonensis
オス:29-38mm、メス:21-25mm
声はカナカナ、早朝・夕方などによく鳴きます。ときにケケケケ・・と大声で鳴くこともある。
でも、鳴いてないときはなかなか見つかりません。
このように、2日続けて、しかもオス、メスが見られ、撮影までできるのは、そうそうありません。
オスのおなかのほうが、長くて膨れているようにみえますが、中はがらんどうで、自分の声を大きくする共鳴装置の役割を果たしています。
ツクツクボウシもオスのほうが大きく見え、おなかはがらんどうになっており、その点では似ています。
写真はオス、メスとも金粉がついており、羽化したばかりの新鮮な個体のようです。特にこのメスは素手で捕まえることができるほど動きはにぶく、手に持った感触も少し柔らかめでした。
オスのお尻の方はしばしば白い粉で覆われる。
スケバハゴロモ
昨日は、アオバハゴロモの集団を撮影したつもりだった。そしたらその中に1匹だけ、翅の透明なスケバハゴロモがいたので、今日はこのコをアップで撮るべく近づいてみた。
このあたりで見られるハゴロモの仲間はアオバハゴロモ、アミガサハゴロモ、ベッコウハゴロモ、の順で多く、スケバが一番少ない。
スケバとは透け羽のことで、そこに羽衣がセットになったなんとも優雅な命名である。
この写真にあるトゲトゲのある木のような草の名前がわかりませんが、この植物自体雑草のようなので、害虫とはならないでしょう。この場合。
ハゴロモ科 体長:9-10mm
学名:Euricania fascialis
幼虫は白い毛のような分泌物を身に着けているようであるが、私はまだ確認しておりません。似たようなのにアミガサハゴロモ、ベッコウハゴロモの幼虫が
おりホントにケッタイな虫たちなのであります。なかでもスケバの幼虫は一段と長い毛をもっており、並んでいれば区別は簡単のようです。
8月20日、今日になって幼虫を確認できました。アミガサ、ベッコウに比べると緑色が濃く、他ではこの色目はないようです。
尻からジェット噴射のように毛が出ている。
見ているうちに毛が立ってきた。
お尻から見るとこんな感じです。
最後はここまで、立ってきた、そしてピョンと跳んだ。
これらはみんな、大きくいえばセミ・カメムシの仲間で口はみんな刺す口をもっており、しばしば害虫化します。
ツクツクボウシ
セミ科
体長:29-31mm
学名:Meimuna opalifera
鳴き声からその存在がわかるが、姿を写真撮るのはけっこう難しい。すばしこくてすぐ逃げてしまうので子供の頃は採集にも苦労しました。
しかし、きょうはメスもオスも撮れたので、なかなかにレアな日であります。産卵管のとんがりが背中側からでもわかるのでメスとわかります。
昔、このセミの声が聞こえだすと夏休みも終わりごろになり、やってない宿題が気になってきたものです。
でも、正確には7月中旬から鳴き始めており、夏休みの始まりと同時くらいなのです。
「夏の後半にあらわれ・・」なんて書いてある図鑑もあるが、そうでもないです。
分布は日本、朝鮮半島、台湾、中国で、鳴き声も中国・韓国と日本とでは異なるようです。
本奏(オーシツクツク)+間奏(キリキリキリ)+終奏(ツクリョーシツクリョーシ)と鳴くのは中国、韓国で、日本では間奏の部分がないとか。
終奏の部分はカタキンヒョーシ、カタキンヒョーシと口で表現していた母を思い出します。
からだ中に金粉がついており、新鮮なのがわかる。
まだ羽化したてなのだろう、至近距離から撮影しても逃げません。
結局、手で捕まえることができました。メスは産卵管がよくわかります。
シロオビアワフキ
学名:Aphrophora intermedia アワフキムシ科
体長:11-12mm
今日はカシの枝を叩いたらネットインした。そのまま撮影しようと思ったらタニウツギの木に飛んでいきそこで写そうと思ったら枝のまわりをくるくるまわってしまう。
春先はいろんな草などに白い泡の塊が見られるが、幼虫はその中にいて植物のエキスを吸っている。
ヤナギ、マサキ、クワなどに寄生するとなっているが、カシの木の葉を叩くと採れることが何回かあった。