コクワガタ

2014.6.3 コクワガタ オス

2014.6.3 コクワガタ オス

学名:Dorcus rechus クワガタムシ科

コクワガタとは
小+鍬形という意味でしょうけど
写真のように
けっこう大きいのもいます。

コクワガタの体長は22~53mmに対し
オオクワガタの体長は32~75mmなので
コクワガタの大きいのはオオクワガタのちいさいのより
大きいことになります。

2014.6.3 コクワガタ オス

2014.6.3 コクワガタ オス


◆体はけっこう薄い

このコクワガタも、ノコギリクワガタと同様
体の大きさによって、角(大アゴ)の形まで
変わってきます。

図鑑でみてただけのころは
もっと厚みのある
カブトムシのような
体型だとばっかり思ってました。

ところがほんもの
見たらなんと薄っぺらな!
が第一印象です。

でも、この体の薄さで
木の隙間などに
入って暮らしているようです。

会社員時代に上司の娘さんが
ゴキブリをクワガタと間違えて
飼っていたことが
あると話していました。
それくらい、薄い体ですが
ゴキブリほどすばしこくないので
普通はわかる、と思う。

2014.6.24 コクワガタ オス

2014.6.24 コクワガタ オス

◆ピンセットで採るな

木の隙間にコクワガタを
見つけても
取り出せず
あきらめたことは
何回もあります。

なのでピンセットを
もっていくといい、なんて
本には書いてありますが
木の隙間にはいった
コクワガタはピンセットで
取り出せるほど
ヤワじゃありません。

2013.6.27 コクワガタ オス

2013.6.27 コクワガタ オス

無理にひっぱりだそうものなら
体にキズをつけるか
足の1本や2本もげてしまうくらいの
力強さで踏ん張っています。

別の日に木の外側に
いるのをそっと
捕まえるのがいいでしょう。

2013.6.17 コクワガタ

2013.6.17 コクワガタ

角の先端のかぎ状突起がほとんどない。

◆大きさいろいろ

大きいものは
角の先端がかぎ状になっており、
途中にも内向きで少し上むいて
突起があります。

すこし小さいものは
角の先端のかぎ状はなくなりますが
途中の突起はある。

2014.6.18 コクワガタ オス

2014.6.18 コクワガタ オス

 角の先端のかぎ状突起はなく、途中の突起も痕跡程度。

もっと小さい
ホントのコクワガタは
先端部はすっきりして
途中の突起もない、となります。

2014.6.30 コクワガタ オス

2014.6.30 コクワガタ オス

 角の先端のかぎ状突起も途中の突起もほぼない。

ちなみに各種図鑑を調べてみると
コクワガタオスの体長は
以下のようで、けっこう幅があります。

22~53mm
22~53mm
16~37mm(大あごを除く)

2013.6.18 カブトムシ メス 右はコクワガタメス

2013.6.18 カブトムシ メス
右はコクワガタメス

 右に三匹いるうちの真ん中はたぶんオス。

◆生態 成虫越冬

秋に羽化して成虫のまま越冬するようですから
冬場にさがすのも面白いかもしれません。

寿命は2~3年で、メスは産卵時に
はっきりした産卵マークをつける、とされていますが
私はまだみたことありません。

◆飼育方法
飼育についてはいまは、それぞれ
専門サイトで産卵材や菌糸ビン、マット、飼育ケースなど
述べられています。

オオクワのサイトはいっぱいあるのに
コクワのサイトはあんまりないので
探すのも楽しいかもしれませんね。

ただ、コクワガタに限っての注意事項
というのもなさそうです。
適度な温度・湿度、清潔さに注意するのは
どんな虫も共通です。

カブトムシ

2014.7.11 カブトムシ オス 赤みの強い角の長いタイプ

2014.7.11 カブトムシ オス 赤みの強い角の長いタイプ

学名:Typoxylus dichotomus

カブトムシは昔も今も
昆虫界の王者といってもいいであろう。

どっしりとした風格と大きさは
他にかなうものは日本にはいない。

父の田舎にお盆で墓参りにいくと
けっこう出会えるので楽しみだった。

2014.6.25 カブトムシ オス 角のちょっと短いタイプ

2014.6.25 カブトムシ オス
角のちょっと短いタイプ

小学校の高学年になると
父は日帰りで帰ったあと
私だけ父の田舎に数日泊まって
カブトムシやクマゼミを
採ったり、

長良川の清流で泳いだりと
ホントに楽しい日々を過ごすことが
できた。

2014.7.2 カブトムシ オスとメス2匹 オスは角が長いタイプ

2014.7.2 カブトムシ
オスとメス2匹
オスは角が長いタイプ

5歳くらい上のいとこの
話によると
カブトムシの幼虫は
堆肥やおがくずのなかから
わんさと出てくるという。

しかし、私が行くのは
いつもお盆で夏休みの後半なので
その時期は幼虫はみられないという。

2014.6.26 カブトムシ オス けんかして、下の個体が退散するところ

2014.6.26 カブトムシ オス
けんかして、下の個体が退散するところ

幼虫見るには6月に来なさいと
何回も言われていたのに
結局、1度も幼虫の時期に
行くことができなかった。

ここの田舎の家には
敷地内にカシの木があり
そこの樹液にときどき
カブトムシが来ていた。

2014.6.25 カブトムシ オス 角のやや短いタイプ

2014.6.25 カブトムシ オス 角のやや短いタイプ

図鑑にはよく、クヌギなどの
樹液にカブトムシが来ると
書いてあるが、
もっぱらカシの木(たぶんシラカシ)で
採集していたため、クヌギという
木がどんな木なのかを
長いこと知らなかった。

2013.6.24 カブトムシ メス メスの背中は毛がある

2013.6.24 カブトムシ メス
メスの背中は毛がある

【 クヌギ林に夜行こう 】

その後、いろんな場所で
カシやクヌギを見ることになるが、
全体的にはやはりクヌギのほうが
カブトムシは採りやすいようです。

子供の頃は
朝早くに採りにいくように
言われていたが
この2年の小山での観察では
朝はゆうべの残り個体が少しいるだけで
もっぱら夜7時ころからが
一番よく見られます。

2013.6.18 カブトムシ メス 右はコクワガタメス

2013.6.18 カブトムシ メス
右はコクワガタ

2013年にはウチから5分程度のところに
数本のクヌギを見つけ
そこだけで一晩に軽く30匹以上採れるという
一大ポイントとなった。

時期は6月下旬から7月いっぱい。
時刻は19時から23時くらい。

夜の方が、スズメバチもいなくて
いいのですが、
足もとが暗いので注意が必要です。

あ、あと、カブトムシの頭だけとか
角だけが、クヌギの木の近くに転がっている
ことがよくありますが、
たぶん鳥の仕業だと思っています。

鳥の種類はカラスなのか
ヒヨドリなのかはわかりません。

体の大きなカブトムシほど
カラスに食われやすいなんて
研究がありましたので
カラスかもしれません。

ノコギリクワガタ

2013.6.16 ノコギリクワガタ オス

2013.6.16 ノコギリクワガタ オス

赤みの強いタイプ

学名:Prospocoilus inclinatus 

ノコギリクワガタといえば
こどもたちに人気の昆虫の1,2位を
争うぐらいじゃないでしょうか。

その人気はカブトムシとの争い
でしょう。

2013.6.16 ノコギリクワガタ オス

2013.6.16 ノコギリクワガタ オス

黒いタイプ 標本のような止まり方

自分も子供の頃、
岐阜県の父の田舎に行くと
農家の敷地内に
生えているカシの木の樹液に
カブトムシやシロテンハナムグリなど
がいつも群れているのを
よく見ておりました。

2013.6.20 ノコギリクワガタ オスメス

2013.6.20 ノコギリクワガタ オスメス

オスはメスに覆いかぶさるようにして樹液を吸うことがある。

しかしながら、そこには
なかなかクワガタの姿はなく、
あっても黒っぽくて小型の
コクワガタやヒラタクワガタがいるのが
せいぜいでした。

2013.6.18 ノコギリクワガタ オスメス

2013.6.18 ノコギリクワガタ オスメス

メスの背中も赤みが強いことが多いのでノコギリとわかる。

図鑑でみるあの水牛のように
湾曲した角を持った虫、
ノコギリクワガタは
ほとんどそこでは
みることがなく、
ノコギリクワガタは
私にとっても憧れの昆虫でした。

2014.6.25 ノコギリクワガタ オスメス

2014.6.25 ノコギリクワガタ オスメス

角の湾曲がややゆるやかなタイプ

ところが小学4年生の夏、
あるとき長良川の堤防沿いにある
直径10センチ程度のクヌギ林
がえんえんと続いているところを
見つけました。

2013.6.13 ノコギリクワガタ オスメス

2013.6.13 ノコギリクワガタ オスメス

このオスも角の湾曲がややゆるい、メス2匹がそばにいる。

そこには昼間だというのに
カブトムシとノコギリクワガタが
1本の木に必ず数匹ついているという
状態で、たまたま持っていた
虫かごではとても収まりきれず、
次の日も大きな靴の箱をもって
採りに行って合計50匹以上を
採集したことがありました。

2013.6.19 ノコギリクワガタ オス

2013.6.19 ノコギリクワガタ オス

これもやや直線的な角を持っている。

そのクヌギ林には
逆にヒラタクワガタは
ほとんどおらず
まさに水牛のような湾曲した
角をもつ大型のノコギリクワガタ
ばかりでした。

2013.6.24 ノコギリクワガタ オス

2013.6.24 ノコギリクワガタ オス

これも角の湾曲がゆるやかで直線的。

そして名古屋の家に
帰る名鉄電車の中で
ガサゴソガサゴソ
いわせながらいまでいう
ドヤ顔で帰ってきたことを
いまでも覚えています。

2013.6.18 ノコギリクワガタ オス

2013.6.18 ノコギリクワガタ オス

別種かと思うほど直線的な角のタイプ、体も小さい。

家では
手持ちの水槽にノコギリクワガタを
全部入れてみたら
三重の層になるくらいに
ぎゅうぎゅう詰の
状態で残りの夏休みを
ノコギリクワガタと共にすごした
懐かしい思い出があります。

2013.6.18 ノコギリクワガタ オスメス

2013.6.18 ノコギリクワガタ オスメス

これも直線的な角のタイプ。これ以上大きくなるわけではありません。

その後何十年と
経ちますが、
あのようなたくさんの
ノコギリクワガタと
出会ったことはありません。

せいぜい1本の木に
2-3匹くらいです。

2014.6.24 ノコギリクワガタ オス 赤みの強いタイプ

2014.6.24 ノコギリクワガタ オス 赤みの強いタイプ

それと、水牛のような
角を持ったものばかりでなく
別種かと思うような
小型や中型の
ノコギリクワガタも
たくさんいるということを
後になってから知りました。

2014.6.25 ノコギリクワガタ メス

2014.6.25 ノコギリクワガタ メス

小山では6月中旬頃から
出てきて、7月下旬には
ほとんどカブトムシになってしまい、
そんなにたくさんは
みかけません。

写真はは夜7時から10時くらいの
間に撮ったものが多いです。

タマムシ

2014.6.9 タマムシ オス

2014.6.9 タマムシ オス

学名: Chrysochroa fulgidissima (Schonherr, 1817))

朝の散歩コースの途中にある
神社のケヤキの倒木に
発生していた。

この倒木には
アラゲキクラゲという
キノコも発生し、
なかなか、「おいしい」倒木です。

2014.6.9 アラゲキクラゲ

2014.6.9 アラゲキクラゲ

2014.6.9 アラゲキクラゲ

2014.6.9 アラゲキクラゲ

見つけた日は5匹ほど
簡単に見つかった。

まわりの笹の上にジッと
乗っていました。

オスもメスも同じような
緑色を中心とする
美しい金属光沢です。

2014.6.9 タマムシ オス

2014.6.9 タマムシ オス

メスはオスにくらべ
ずんぐりしているので
並んでいれば
わかります。

子供の頃、初夏のある日、
近所にある枯れかけたケヤキの木の梢を
空高く舞う姿がいまも目に焼き付いています。

けっこう高い所を
飛ぶため
1メートル程度の
子供用の
昆虫網では
ぜんぜん届かず
悔しい思いをしていました。

日本にはタマムシの
仲間は200種ほど
いるそうですが、
やはり
なにもつかない
ただの「タマムシ」が
一番美しいと
思います。
特に区別していうときはヤマトタマムシという。

2014.6.9 タマムシ メス

2014.6.9 タマムシ メス

とはいっても、
他のなんとかタマムシは
ウバタマムシ以外は
標本でしかみたことが
ありません。

ウバタマムシはしばしば
目にすることが
ありましたが
タマムシの美しさと
比べたら
同じ仲間とは思えないくらいです。

ウバタマムシをタマムシのメスだと
誤解している人もいることを
ネット上で知りました。

そのうえ
江戸時代の百科事典「和漢三才図会」にも、
「オスは綺麗だが、メスは黒くて光沢があり・・・」
なんて記載があるそうです。

ウバタマムシはマツの木に
着く虫でまったく別種です。

【 国宝 玉虫厨子 】
あと、タマムシといえば
法隆寺にある国宝
玉虫厨子が思いだされます。

飛鳥時代の日本最古の工芸品
といわれているようです。

ところで
厨子って、なんだと
思って調べてみたら

2014.6.9 タマムシ メス

2014.6.9 タマムシ メス

厨子(ずし)は、仏像・仏舎利・教典・位牌などを
中に安置する仏具の一種である。
広義 では仏壇も厨子に含まれる。

へぇ~、仏壇の親戚なんだと、
今知りました。

法隆寺の玉虫厨子には
何匹のタマムシが使われていた
とかいう話を昔本で読んだ
ことがありますが、
結局わからず、

2014.6.9 タマムシ メス

2014.6.9 タマムシ メス

復刻版で6622枚(3311匹)
平成版3万6000枚(1万8000匹)以上
おカネ1億円以上
職人4000人以上
時間3年以上
という数字が出てきました。
2008年完成。

復刻版は奈良の法隆寺に

平成版は岐阜県高山市の
茶の湯美術館に

所蔵されているようです。

ということで
法隆寺の国宝には
復刻版並みの3000匹くらい、
というのが妥当な数字かもしれません。

それにしても
平成になってからも
2万匹以上のタマムシ
集まるんですね。

アオドウガネ

2014.8.16 フヨウの花びらを食べるアオドウガネ

2014.8.16 フヨウの花びらを食べるアオドウガネ

2014.8.14 食べながらウンチするアオドウガネ

2014.8.14 食べながらウンチするアオドウガネ

2014.8.14 ヤマイモの葉を食べるアオドウガネ

2014.8.14 ヤマイモの葉を食べるアオドウガネ

学名:Anomala albopilosa コガネムシ科

体長:17-26mm

子どもの頃、カキの葉っぱについているドウガネブイブイを喜んでつかまえたのはいいが、すぐに手の中でウンチをするのには閉口したことがある。

そのドウガネブイブイよりひとまわり大きく、緑色の光沢があり見た目はきれいなのですが、写真のようにウンチをしながら色んな植物の葉っぱをムシャムシャバリバリと食べます。

成虫は葉っぱを食べるのは知っておりましたが、花びらを食べるのは今日初めて目撃しました。

でも近づくと、食べるのをやめてポトリと下草の中に落ちてしまって、なかなか撮影に応じてくれません。

このあたりではセンダイハギの葉っぱを食べる光景がよく見られます。

キイロテントウ

キイロテントウ

キイロテントウ 2014.6.2

キイロテントウ

キイロテントウ 2014.6.2

テントウムシ科
学名 : Illeis koebelei
体長 : 4~5mm
食べ物 : うどんこ病菌

テントウムシ科
学名 : Illeis koebelei
体長 : 4~5mm
食べ物 : うどんこ病菌

よくみかけるナナホシテントウに比べると半分くらいの大きさである。

うどんこ病を食べる、と図鑑にかいてあるのを

見てから気づいたのですが、

確かにうどんこ病で白くなった葉っぱで

しばしば見かけます。

なので、このキイロテントウに

会いたければうどんこ病にかかった葉っぱを

まず探してみましょう。

かぼちゃやきゅうりなどはけっこううどんこ病が

出やすいので、そのあたりの作物を見てみましょう。

大きさは普通のテントウムシの半分くらいなので

見落とさないように。

2014.7.22 キイロテントウ (カボチャの葉)

2014.7.22
キイロテントウ
(カボチャの葉)

で、うどんこ病について少々お話します。

うどんこ病というのは、まあ、ざっくり

いってしまえばカビのなかまです。

だから、カビを食べてくれる虫なんですね。

でも、うどんこ病にもいろいろあって

きゅうりやいちご、なす、りんご、などに

出るうどんこ病はそれぞれ別の種類だと

昔、習いました。

なので、キイロテントウが、どのうどんこ病が

好き、というか、それしか食べないかどうか

は、良く調べないとわかりません。

ところで、ちょっとオカシイと思うのは、

うどんこ病にかかった葉の上を歩くというのは

食べ物の上を歩くわけですから

人間にたとえたら、ごはんをしきつめて

その上を歩いてる気分なのかなぁ、と

へんな気分になります。

どう思います?

テントウムシ

テントウムシ成虫

テントウムシ成虫 2014.5.28

テントウムシ成虫

テントウムシ成虫 2014.5.3

テントウムシ蛹

テントウムシ蛹 2014.5.4

テントウムシ幼虫

幼虫 2014.5.28

テントウムシ幼虫

テントウムシ幼虫 2014.5.3

ワタアブラムシ

テントウムシのえさとなるワタアブラムシ 2014.5.3

テントウムシ科
学名 : Harmonia axyridis
体長 : 5~8mm
食べ物 :アブラムシ類

テントウムシの仲間の代表選手。

枕言葉が名前も何もつかないテントウムシ、

あえて区別するときはナミテントウという。

幼虫、成虫ともにアブラムシを食べる。

そのため農業上は益虫として扱われる。

【 食べ物 】

アブラムシというのは日本だけで700種ほど

いるらしいけど、それぞれにテントウムシの種類が

決まっているわけではなさそうです。

つまり、ひとつの種類のテントウムシは

複数種のアブラムシを食べているようです。

確かにワタアブラムシやマメアブラムシの

それぞれの集団に同じ種のテントウムシが

いるのを見ることができます。特に春。

また、別種ですが、かんきつ害虫の

イセリアカイガラムシを

食べるベダリアテントウという虫は

イセリアカイガラムシの天敵として

わざわざオーストラリアから

導入された経緯もあります。

なのでテントウムシはアブラムシを食べる益虫という

知識は間違いではありませんが、

カイガラムシを食べる仲間や

うとんこ病を食べるという変わり種の

キイロテントウ(別項)なんてのもおります。

また、ジャガイモ、ナスなどの葉っぱを

レース状になるまで食べつくす悪いやつらも

おります。

そんな悪の代表格はオオニジュウヤホシテントウ、

ニジュウヤホシテントウといいます。

まあ、細かいことはおいといても

いろんなヤツがおるんだなあ、くらいでOKです。

【 姿かたち 】

成虫の体(翅)の模様は別種かと思うほどの変異があり、

色んなパターンの模様が現れる。

写真の成虫は黒地に赤い点であるが、

二枚の写真で点の数が違うことがわかるでしょうか。

ほかにナナホシテントウのような色パターンで

星が七つ以上とか

全体オレンジ色で黒点少しとかどうみても

別種にしかみえない連中もいます。

・幼虫は成虫とは全く違ったすがたカタチで

 ウルトラマンに出てくる怪獣のギャンゴに

 似ているような気がします。

よくまあ、昆虫というのは実に変化に富んだ

生き物であるということがよくかります。

ナナホシテントウ

ナナホシテントウ

白く見えるのは目ではありません。2014.5.29

ナナホシテントウ

2014.5.3

ナナホシテントウ

2014 .5.3

テントウムシ科
学名 : Coccinella septempunctata
体長 : 5~9mm
食べ物 :アブラムシ類

一般的にはテントウムシというとこのコが出てくる。

赤いボティに七つの黒い点、で七★テントウ。

置物や衣類のデザインなどでもよく利用されています。

色合いといい、まるっこさといい、全体的には

女性には嫌われることの多い昆虫類でも

このコは別格のような気がします。

で、食べ物がアブラムシということで

アブラムシといってもゴキブリのことではなく

別名アリマキという小さくて群がっている虫の一群です。

卵から生まれた幼虫はすぐに

アブラムシを食べ始めます。

ここには幼虫の写真はありませんが

幼虫の姿は成虫とは似ても似つかぬ姿をしております。

別項「テントウムシ」もご参照ください。

だから、かわいい姿しながら実は肉食系なんですね。

アブラムシは植物の汁を吸って植物を弱らせて

しまう悪い虫(害虫)ですが、テントウムシは

幼虫、成虫ともアブラムシを食べて暮らしているので

植物にとっては、あるいは人間にとっても良い虫(益虫)と

いわれるゆえんです。

ただ、テントウムシのなかまは全員益虫か

というとそうばかりでなく

ナスやジャガイモの葉っぱをバリバリ食べる害虫も

おり、一筋縄ではいきません。

そのコたちの名はニジュウヤホシテントウとか

オオニジュヤホシテントウとかいわれます。

ほんとうに28個の星が背中についているのか

数えたことがありませんが、ななつより

多いことは確かです。

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